薪ストーブと太陽光発電、高断熱でで災害に強い家|更別村・K邸

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K邸のポイント

  • 更別村に建つ、10寸勾配(45度)の三角屋根と煙突が印象的な洋風の外観
  • 消防職員のご主人の要望で、高断熱高気密+薪ストーブ+10kWの太陽光発電を備えた災害に強い家
  • 主暖房はハースストーン社の薪ストーブ(鋳鉄の約2倍蓄熱するソープストーン製)、晴れた日は補助暖房ナシでも暖かい
  • 大きな吹き抜けのLDK、キッチン横にダイニングを配した家事ラクな間取り
  • パナソニックのトリプルワイドIH、玄関〜キッチンの廊下にパントリー
  • ユーティリティーと主寝室をウォークインクローゼットでつなぐ家事動線

施主のKさんは、消防士。現場へ出動すれば自宅を空けることもある仕事です。だからこそ住まいに求めたのは、「もしものときに家族が困らない」機能でした。高い断熱・気密、太陽光発電、薪ストーブ、食料をストックできる食品庫——。これらを備えることが、家づくりの出発点になります。加えて、子どものころから思い描いていた三角屋根の家という夢も。規格ではこの両方は叶えにくいと考え、自由設計の注文住宅を手がける当社に、プランをお任せいただきました。

憧れの三角屋根と、洋風の外観

三角屋根にこだわったのは、ご主人でした。頭にあったのは、映画『魔女の宅急便』に出てくるような、シンプルで洋風な佇まい。「あの雰囲気の家に、ずっと憧れていたんです」。この一言を受け、朝日社長が形にしたのが、10寸勾配(45度)という急な三角屋根です。薪ストーブの煙突、ドーマー(屋根窓)、外壁の色味まで、洋風の外観としてまとまるよう一つずつ提案していきました。

玄関ドアと、収納たっぷりの玄関ホール

「玄関ドアを両開きで提案してくれたのも朝日社長です。プラン提案の段階で、可愛い玄関になると感じましたし、お気に入りです」と奥さま。

玄関ホールには、たっぷりしまえるウォークインクローゼットも設けました。

蓄熱する薪ストーブと、高断熱の暮らし

ご主人が挙げた2つめの要望が、リビングの薪ストーブです。選んだのはハースストーン社製の一台。天板の素材は、鋳鉄のおよそ2倍もの蓄熱性を持つ「ソープストーン」で、それを黒く染めた珍しいタイプです。もともと高断熱・高気密の家に、熱をため込む石のストーブが加わると、その効きは長く続きます。夕方に薪をくべれば、暖かさは明け方まで持続。日射のある日なら、そこから夕方まで、追加の暖房なしで過ごせるほどです。

消防署に勤めるご主人は、震度4を超えるような地震が起きれば、出動のために家を離れることもあります。留守のあいだ、家族が自然災害をしのげるか——。そこも設備選びの重要な物差しになりました。庭に10kWの太陽光発電を載せたのも、この考えから。電気が止まっても、薪ストーブと自家発電があれば、暖をとることも煮炊きすることもできる。最低限の暮らしは、家の中で回せます。

光熱費の変化も、ご主人が実感していることのひとつです。以前の賃貸アパートは、暖房を焚きっぱなしにしても寒く、家賃と光熱費で月8万円を超える月もあったといいます。いまは主暖房が薪ストーブ。念のため用意したエアコンなどの補助暖房は、断熱性能の高さもあってほとんど出番がなく、日射のある日は薪ストーブすら使わないほどです。加えて太陽光の売電は、天気がよければ1日1000円を超える日も。「住宅ローンの返済額以上に、光熱費が軽くなった」と、家計面での手応えも語ってくれました。

吹き抜けのLDKと、使いやすいキッチン

LDKの中心には、大きな吹き抜けが広がります。ダイニングはキッチンのすぐ隣。食事の場とくつろぎの場をゆるやかに分けつつ、配膳の移動も短くまとめました。

キッチンは、カウンターを備えた対面式。背面の収納は造作でつくり、寸法や使い勝手を奥さまと何度も打ち合わせて詰めていきました。

パナソニックのトリプルワイドIHを採用したところ、フライパンや鍋などを3つ並べて置けるので、想像以上に快適だそうです。

玄関からキッチンへ抜ける廊下には、食品庫(パントリー)を配置。買い物から帰ってそのまま食材をしまえる位置なので、使い勝手のよさを実感しているといいます。

主寝室と、屋根裏のような2階

主寝室には、大きなウォークインクローゼットも配置しました。

2階は、屋根裏部屋のような楽しさもある空間になっています。

インタビュー:寒さから解放された家づくり

ここからは、家づくりの経緯を伺います。

家づくりのきっかけは何でしたか?

ご主人 やはり、アパートの寒さが一番の理由でした。子どもが生まれて生活が少し落ち着いたころ、「高断熱・高気密であること」を最低条件に、本格的に住宅会社を探し始めたんです。

住宅会社選びで重視したことは?

ご主人 最初に憧れていたのは、北欧の輸入住宅で知られるハウスメーカー・S社でした。ただ、打ち合わせを進めるうちに、間取りはテンプレートが前提で、好みの間取りや仕様を足そうとするほど価格がふくらんでいく。この憧れは、早い段階であきらめました。

奥さま 私が気になっていたのは、断熱性能を売りにするI社でした。同世代の友人や知人に、この会社で建てた人がとても多かったんです。室内に暖房機が出てこない床暖房なら掃除もしやすい、という点にも惹かれました。営業さんの説明も丁寧でしたし、それだけ多くの人が選んでいるなら間違いないのかな、と。ただ、実際に図面と見積もりが出てくると予算を大きく超えていて……正直、心は動きませんでした。

カントリーヴィレッジに決めた経緯を教えてください。

ご主人 S社は自由設計が難しく、I社では三角屋根や薪ストーブ、洋風のテイストが叶いそうにない。どちらも早々に候補から外れました。そこでインターネットで「カントリー 家 十勝」といった言葉で調べてみたら、カントリーヴィレッジのサイトにたどり着いたんです。社長の自宅をはじめ、施工事例の雰囲気が自分の理想に近い。これは一度話を聞いてみようと、妻に相談しました。

奥さま 朝日社長は、こちらの要望をとにかくよく聞いてくれました。あれもこれもと言葉にできましたし、その一つずつが実現できると分かって、最初から好印象でしたね。

ご主人 最初のプラン提案では、私と妻、それぞれの要望をもとに図面を2案用意してくれました。その帰り道にはもう、妻が「カントリーヴィレッジで決まりじゃない?」と口にしていたくらいです。

奥さま 三角屋根や薪ストーブという夫の希望と、間取りや内装という私の希望。その両方を形にしてくれました。ユーティリティーと主寝室をウォークインクローゼットでつなぐ動線などは、大手ハウスメーカーではきっと実現できなかったと思います。

ご主人 間取りも仕様も色柄も、なんでも自由に相談できる。そこがカントリーヴィレッジさんの魅力の一つだと思います。最初の間取りからして、窓や玄関の位置が外観の見た目のバランスまで計算された良い案で。結局、その初回プランがほぼそのまま建ったような形です。

エクステリアで工夫した点はありますか?

ご主人 ウッドデッキを希望したとき、雨風や雪で木材が傷むリスクを説明してもらいました。少し費用は上がりましたが、樹脂製のデッキに。将来のメンテナンスまでプロの視点で教えてくれたのがありがたかったですね。一方でカーポートは、家の雰囲気に合わせてあえて木製に。地面に直接置くデッキほどは傷みにくいので、そこはきちんと手入れをして長く保たせたいと思っています。

最後に、家づくりを振り返って一言。

ご主人 妻の親戚に大工がいるのですが、この家を見るなり「ドーマーに造作の収納……これは大工泣かせの家だよ」と(笑)。振り返れば、着工してからも開口部をアールにしてもらったり、食器棚やクロス、扉の色を変更してもらったりと、ずいぶん無理も言いました。でもその一つずつが積み重なって、心から満足できる、住み心地のいい家になったと思います。